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GFG杯争奪全日本地区対抗選手権 平成22年度GFG杯グレ

※敬称略

【GFG杯入賞者コメント】

■個人優勝:吉田通明
平成22年3月7日にGFGグレ予選会が開かれ、今回は大会地区本部枠という事で2チーム参加という事になり、なんとか東海Bチームの2番手に入れ、11月21、22日に開催される「GFG杯争奪全日本地区対抗グレ釣り選手権」に参加させて頂く事となりました。
11月21日当日、「ホテル伊豆急」に入り、東海Bチームの木川君と遠又君と合流し、発会式に参加。
しかし、各地区を勝ち抜いてきた人達の中には、がまかつテスターの人たちが何人か入っていて、「かなりレベルの高い大会だなぁ」と思いつつ、各地区の方々と楽しい時間を過ごしました。
明日の磯割り抽選で、自分は8番を引き、「ヨーシ!頑張るぞ!!」と思いながら就寝。 翌日、4時に起き、途中餌屋に寄りコマセをつくり、集合場所の須崎へ着いてみると、昨日の和やかな選手の皆さんの顔が引き締まっていて、大会ムードに木川君達と励まし合い各乗船。自分が渡してもらった磯は、南へ大きく突き出た爪木島という磯でした。偶然にも一緒に上がった方の中に、昨日同じ場所で試し釣りをした方がおり、色々と状況を教えて頂きました。
そして釣り座を決め、沖に向いて磯の先端寄から7、8、9番と自分は真ん中に入り、釣り開始。
潮は右から左へ、先端へ向いて流れています。
左の方のコマセ係りにならないように、少し右にコマセを撒き、仕掛を合わせ釣り始めましたが、30分経ってもつけ餌が残る状況で、潮下の方はキーパーを4匹ぐらい釣り上げています。
すると、少し深めに仕掛を入れていた時、竿にモゾモゾというあたりが。手ごたえはあまり大きくありませんでしたが、30cm位あり、何とか1枚キープでき、ほっと一息。
その後はコマセが効いてきたのか、23~33cm位が入れ掛かりに。検量基準は25cm以上の総重量という事もあり、型よりも数を選択。
そして、キーパーを20匹位揃えた所で前半戦が終了し、後半戦へ磯替え。
次に渡った所は、名前は分かりませんがかなり大きな地磯で、場所が広すぎて何処で釣っていいか分からず、「迷った時はチャッカ場で」という事でさっそくスタート。
前評判では、港の近くは型が小さいとの事だったのですが、それでも30~35cm位がポツポツと釣れ、7匹位追加でき納竿となって港に戻り、検量をするとビックリ!なんと8.66kgもあり、そして遠又君が5kgを超え、木川君も3kgを超え入賞圏内かなと3人で喜んでいると、そこはさすが他の地区から勝ち上がってきたGFG会員の皆様、ほぼ全員の方が検量に魚を持ち込み、微妙な空気に。
表彰式になり、見事東海Bチームが優勝。しかも個人も優勝する事が出来ました。
最後になりましたが、トラブルも怪我も無く、安全に磯に渡して頂いたすさき丸様、三信丸様、大会を運営してくださった各地区のGFG役員様、がまかつ様、大会運営に尽力して下さった役員の皆様、本当に感謝しています。有難うございました。


■個人準優勝:林賢治
「どうも~がまかつ投げ釣りテスターの林です」
今回は場違いな人間がGFG杯という大舞台で準優勝してしまい磯釣り師の皆様申し訳ございません。
この大会の予選が行われたのは確か2009年の2月だったと思います。
そのときは家から20分ほどの場所で開催だったため、会場に一番近い地元の僕が欠席するわけにもいかず、参加したらなんと優勝してしまいこの大会への権利をいただきました。 それから実に1年半以上。
正直言って沖磯のメジナ(グレ)釣りは数えるくらいしかやっていません。
決して磯釣りが嫌いというわけではなく「超」が付くくらい好きですが、本業?のシロギスをはじめカレイやアイナメ、ハゼやサヨリ、クロダイ、マゴチ、カワハギなどなど四季折々旬の魚を追い求めているとついつい行く機会を逸してしまったのです。
あまり練習不足で参加しては皆様に失礼かと、11月上旬に行われたGFG関東・千葉支部の磯釣り懇親大会に参加し、たくさんのメジナを釣って感覚を取り戻しました。
そして迎えた大会前日。同じ関東代表の平井さんと下見に入りました。
地磯と沖磯の2カ所で竿を出したのですが地磯はメジナの活性が高くコマセを撒くと湧くほどいるけど型が小さくキーパー(25センチ)を釣るのが難しい状況でした。
しかし、遠投して浅いタナでコマセと合わせてやると比較的キーパーが揃うことが分かりました。
続いて渡った沖磯は地磯よりもメジナの活性は低く、浅いタナには出てきません。
根際を中心に3~5ヒロと少し深いタナで食ってきました。
しかし型はどれも25センチを軽くオーバーしており、中には30センチを超えるのも何匹かいました。
水温下降期に当たる今の時期、潮通しのよい深い沖磯は水温が低く魚が浮きにくい状況で、地に近い浅い磯は水温が高いのだろうと推測し、地磯なら遠投浅ダナ狙い、沖磯なら少し深め狙いと作戦を立てました。
下見で釣れたサイズや釣れ具合から仕掛けを組み立てると、ハリはTKOの4号をメインに3~6号、ハリスはフロロの1号か1.2号、道糸はナイロン1.5号、ウキは立ちウキの0~G2、竿はインテッサの1.25号とチヌスペシャル黒斬T-50で非常に悩んだけど、ハリスをいつもより細くした分、竿の胴に軟らかさが欲しかったのでクロダイ竿だけれどもチヌスペシャル黒斬T-50を選択しました。
さて試合当日。海は多少荒れていて場所限定で地磯に渡りました。
「ポイントはあっちだから」と役員の指す磯の先端は、すでにルアーマンがズラリと並んでおり、言った役員も困惑気味。
しかし状況が状況だけに大会だからと言って割り込むことはできないので、我々選手(3人)は陸を向いたワンドで竿を出しました。
前日のパターンに当てはめてまずは2ヒロのウキ下で遠投してみると幸先よく25センチオーバーのメジナが食ってきました。
しかし、取り込んで活かしバッカンへ入れる寸前にスルリと手から落ちてしまい貴重な1匹を逃がしてしまいました。
程なくして2匹目を掛け慎重に取り込み、ようやくキープできました。
ポンポンポンと順調にキープサイズが3匹釣れたけど後が続きません。
釣れても寸足らずや外道ばかりです。どんどんウキ下を深くするとメジナの気配がなくなる感じがしたので、一気にウキ下を矢引きまで浅くしてさらに遠投し、ウキにコマセを被せるとキープサイズのメジナが食ってきました。
さらに前半終了間際に同じ釣り方でキープサイズを追加し5匹で折り返すことができました。
この時点で、同じ磯に乗った中では沖縄の選手が5匹、東北の選手が3匹、僕が5匹で沖縄の選手の方が少し型がよく落とした1匹が悔やまれました。 後半は磯替えで沖磯(爪木島)へ渡れました。
クジ番の関係で僕の場所選びはビリ。
残された釣り座は潮の動かないワンドの奥か足元はサラシでグチャグチャおまけに頭からシブキを被るような磯の先端の2カ所しかありません。ワンドの奥は前半誰かがやった釣り座なので、後半はそれほど魚が釣れないと考え、頭からシブキの被る釣り座だけど無理して先端へ入りました。
この選択がよかったようで、頭から何発も波しぶきを被りパンツまでびしょ濡れになったけど、周りがキープサイズギリギリのメジナしか釣れない中、遠投してサラシの先を下見のときによかった3~5ヒロのウキ下で探ると40センチ弱の口太をはじめ37センチの尾長を交えて9匹のキーパーを追加することができました。
検量所へ戻るとやっぱり全国大会。みんな結構釣っています。
検量すると5.78キロと良型メジナが重量を稼いでくれて15人ほど検量した時点で暫定1位。
しかし、ニコニコしていたのも束の間、別の船が戻ってくるとメジナをどっさりと持っている選手がおり、その方の検量を見るとなんと8キロを越えていたので「こりゃぁダメだな~」って思い、着替えまでしていると知り合いの役員さんから「林さん2位だよ!」っと言われて正直驚きました。
それにしても肝心の投げ釣りより、磯釣りの方が全国大会の順位が上ってマズイよな~。投げ釣り頑張らなくちゃ~(笑)


■個人3位・山入実
前日からのウネリと風がまだ残る中、前半戦に向け港を出発。関東、沖縄の選手と共に向かった先は地磯でした。
この状況では使える沖磯は少ないのだろうと思いましたが、ちょっと待った!
「ここは伊豆。実は超一級の地磯に間違いない!」と、超前向きな気分で磯におりました。
すでに一般の釣り人も何人か入っておりましたが、気になるほどではなく、早々に釣り座を決めることに。選択権が3番目の私は、まだ薄暗いなか、残り物の中で最良の場所をさがしておりました。
他の二人が選んだ場所は、いかにもと言わんばかりのサラシの両端!
私はと言うと、まだ迷っていました。なんと立つ所がない!?右も左もほとんど真っ白になるほど波が押し寄せておりました。
地磯なのであちこち歩き回る事はできますが、前半3時間という短い時間を考えると、なるべく船着き場に近い所で竿を出した方が有利なので、その辺を集中的に歩き回りました。
そして、50mほど歩いた先に、先っぽが乾いている二つ並んだ尖った岩を発見。もうここしかないと釣り座を決定。
この二つの岩に両足で立ち、バッカンは足で挟むように真ん中におき、タモは流されない様にちょっと後ろに置き、釣りスタート。
ふと二人の方を見てみると、すでに竿が大きく曲がっているではありませんか。
しかも、二人一緒にです。おまけにタモまで伸ばしていました。こっちは全く反応なしでしたからかなり焦りました。こういう時はまずは一服と後ろへ下がりたばこを取り出そうとしたその時、竿引きのアタリ。小さかったのですが、「いるじゃん!」と気合いが入りました。そ の後はポツポツですが釣れました。でもキープサイズは二枚のみ。他の二人は7、8枚はキープしていた様に見えました。そして、前半戦終了。このときはさすがに終わったなと、あきらめモードに入っておりました。
続いての後半戦は、足場の高い大きな沖磯でした。そこにはなぜか報道の方がいらしておりました。ビビリな私は「まじかよ、こういうのは苦手なんだけど・・・」と思いながら、こんどは重い足取りで磯に降りました。
釣り座選択権は、今度は私が一番でした。この磯にも、おいしそうなサラシが出ておりました。本当はそっちを狙いたかったのですが、前半戦は足場の悪い所で釣りをしていたので、とにかくゆっくり立っていられる所を探しました。そして、選んだのは船着き場でした。荷物を近くに置くスペースもあるし、足場は真っ平らです。  そこに立ってから分かったのですが、左沖に伸びるサラシも狙えるし。ドン深そうな足下もおいしそうでした。沖目には、いい感じの潮目も確認できました。他の二人はやはりサラシの方に行きました。  そして釣り開始。まず足下に仕掛けを入れ様子を見ました。三投目までエサが残ってきて焦りを感じ始めた時、見てはいけないと思いつつも二人の方を見ると、またまた竿が大きく曲がっておりました。またも二人そろってです。その時点で正直終わったなぁと思いましたし、やる気もうせて行きました。おまけに足下には、大量の餌取りが出没。どうしていいやら途方に暮れていました。でもその時、ふと、一緒に来た東北の仲間の事を思い出しました。みんなきっと釣っているだろうなぁ、と思うとなんだかやる気が沸いてきました。
足下から今度は20mほど沖の潮目にポイントを変えての第1投目、とりあえず3ヒロほどのウキ下で様子を見た所、やっと後半戦の第1匹目が釣れました。26cmほどのぎりぎりサイズのグレ。(キープサイズは25cm)
でも1匹掛かれば気合いが入ります。その後も3ヒロほどで、小さいながらも4匹ほど追加できましたが後が続かない!
浅いタナで木っ端グレが掛かるようになり、タナを4ヒロ弱と深くしました。すると、一周り大きいサイズが食ってきました。これはいけると再度気合いを入れ直し何匹か追加することができました。終了間際には微妙なサイズが立て続けに掛かりました。これは検量までもう少し成長する事を願ってキープ!!
そして試合終了。他の二人は相当釣っていた様なので、順位などは全く頭にありませんでした。バッカンを洗い、車に荷物を積み、着替えもすませたその時です。
東北から一緒の車で伊豆に来た仙台の池田本部幹事長が近くに来て「山ちゃん、おめでとう!個人3位だってよ!!」の一言。
すでに帰宅モードに入っていた私にはすぐには状況をつかめませんでした。
役員の方に、「もう1回釣りする格好して」と言われ、その時ちょっと実感が沸いてきました。
そして表彰式。やはり個人3位!驚きました。
このような大舞台で表彰台にまで立たせてもらって感無量でした。
東北のほかの2人は、頭から波をかぶって釣りをしていたとの事でした。
バッカンも水浸しで超最悪な状況だった様です。でも、しっかり魚はもって来ておりました。
地区としての順位が気になる所でしたが、表彰式では3位までしか発表しなかったので、未だ何位だったのかも分かりません。でも、真ん中よりは上だろうと確信しています。三浦君、神藤君、ご苦労様でした。
自分だけ美味しい磯にあがって「どうもすいません!」。
今回大変お世話になりました大会役員の皆様、地元GFGの皆様のおかげで大変楽しい時間を過ごす事ができました。
本当にありがとう御座いました。
最後になりますが、池ちゃん!(池田幹事長殿)、発会式で「東北なめんなよ~」とか言ってはダメだって!!
俺だじの胃がさげる様な緊張感、わがるが~^^